もし、もしもあの一戦で運命が狂えば

(俺は師匠を、ヴァン師匠を止めねーとそしてオールドラントを救わなねえと)

此処に、エルドラントに着く前からそんなの分かっているんだよ。だけど、だけど・・・。

「どうかしましたか、ルーク?」

とジェイドが俺に声をかける。

「いや、何でもないよジェイド・・・」

「貴方のことです、どうせ変なことでも考えているのでしょう」

「そんなことねえよ・・・」

「ヴァンのことですか?それともアッシュのことですか?」

なんだ、もうばれたのか。流石ジェイドだな。

「・・・ああ、そうさ両方あるさ、でもそんな事考えても仕方ないよな」

「そんな事、とは無関心だなルーク」

そんな事を後ろからガイが言った。遅れてナタリアが

「ええそうですわ。アッシュも此処に入っていているのでしょう?彼を見つけて協力してもらいましょう」

「でもお今更アイツが協力すると思っているの?」

アニスがナタリアにそういう。

「なんとしても協力してもらいますわ」

ナタリアが表情を引き締めて言った。

「俺もアニスに賛成だな。協力するならわざわざギンジさんを使って此処にこないだろ」

俺がそういいティアが俺に

「あなたがアッシュの事を考えているってそういうことなの?」

と聞いてきた。違うんだ、俺がヤツのことで考えていることはー

「ああ、まあなそんな所だ」

そういうとジェイドが

「では、ヴァンの事ではどんな事を考えているのですか?」

「おいおい、その辺にしとけよ。ルークにこれ以上考え事を増やすなよ」

ガイがそういって俺の肩を叩いて、元気出せよ、と言ってくれた。ありがとうなガイ

「元から元気だよ、サンキューなガイ。それにみんな」

そうだ、色んな事考えても仕方ないし、埒があかない。

「よーし、突っ走るか!」

俺は空元気をだして、いきなり走って次に行った。そしていきなりーー

「うわっ!?」

足場がいきなり消えて、俺は下に落ちていった・・・。

 

(チィッ!早く開け!この糞扉!)

俺は何であんな簡単な罠に引っ掛かったんだ!俺には・・・時間がもう無いのに・・・。俺が扉を乱暴に蹴っている時に上から何かが落ちてきた。

「いてえっ!!」ドテッと重い音が鳴る。

なんだ、誰かと思えば・・・

「おまえは・・・」

そこには、糞レプリカーールーク・フォン・ファブレがいた。

「何でお前が此処にいるんだ!?」

なんだ、コイツは俺が罠にひっからないスーパーマンとでも思っているのか。

「それはこっちのセリフだ。ファブレ家の遺伝子ってヤツは相当間抜けらしいな」

俺は扉から離れてレプリカ野郎の近くに寄った。

「いくら俺のレプリカと言えどもちゃんとファブレ家の遺伝ぐらいあるらしいな、あの嫌み眼鏡に教えたらどうだ」

「今ジェイドのことをどうこう言っていても仕方ないだろ?ここを出られる方法はないのか?」

そんなモンあれば最初からしている。2人いるがな。俺は扉から離れた所にある地面に描いてある円の所にいった。そして

「ふんっ!」

と言って、円の中心に手をのせて第七音素(センブスフォニム)を円に向かって放出した。そうすると扉が開いた。

「これで出れるのか?」

糞レプリカが言う。最後まで黙って見てろ!次が問題だ、俺が手を離したと同時に扉が閉じた。

「こういうことだ。一人は此処に残る」

するとなんの迷いもなく、レプリカが俺の近くに来る。

「・・・何の真似だ」

レプリカが俺にローレライの宝珠を差し出してきた。レプリカがこういう。

「どっちがか此処に残るのなら、お前が出た方がいいと思う。そうしたらみんなとあって、コレ使ってローレライを解放して・・・」

「いい加減にしろ!てめえは俺を舐めているのか!!」

「剣の筋、流派、強さが互角なら他の部分で長けているヤツが言った方がいいだろ。俺はお前のレプリカで超振動の使い方が下手だ」

コイツは・・・本気でそう言ってるのか?理論だけの話だこんなの。

「・・・タダの卑屈だけじゃ無くなったか、タチが悪いんだよ!!」

俺はそう言って腰の剣をーローレライの鍵を抜刀した。それをレプリカに突きつけて言った。

「他の部分で長けている?お前は本当にそんな事を思っているのか!」

「だって現実はそうだろ、俺はお前のレプリカで、超振動の使い方がお前より劣っている」

剣を向けられているのにひるまない、コイツはこの思いを簡単にはへし折らないな。

「てめえさっき 剣の筋、流派、強さが互角 と言ったな、ならそれが本当かどうか実験しようじゃあねえか?」

そう言うしかなかった。するとレプリカが

「・・・ああ、分かった・・・」

と弱々しく言った、コイツまさか

「お前まさか・・・わざと負けるようなことでもするつもりかあ!」

「・・・するつもりだったさ、実力が同じなら相打ちになってしまう。それにーー」

「此処は強いヤツが出れる仕組みなんだよ!本気で、本当の力を使って勝たなきゃヴァンなんて倒せるか!より強い方がヴァンをぶっ潰すっ!」

レプリカが何か言おうとしたがそれを無視して未だこういった。

「これはどちらが本物の<ルーク>なのか決める闘いでもあるんだよ!」

しかしこの言葉には食いついてきた。

「どっちも本物だ!俺とお前、見た目はほとんど同じでも違う<人>同士なんだ!」

「黙れ!理屈なんだよ・・・そんなの・・・。過去も未来もお前に全て奪われたんだ!てめえなんかに俺の気持ちが分かるか!俺にはもう今しかないんだよ!!」

レプリカの表情が暗くなる。

「・・・俺にだってきっと今しかないんだ・・・」

レプリカが抜刀する。そして

「奪われるだけの過去もない。それでも俺は俺であると決めたんだ」

そう言って腰を低くして戦闘態勢になる。

「それがおまえの言う強さに繋がるなら、俺は負けない」

やっと闘う気になったか、そうだそう来なくては。

「よく言った。そのへらず口、二度と利けないようにしてやるぜ。行くぞ!劣化レプリカ!」

一度ヤツに向けていた剣を振り下ろしてから俺がそういって、レプリカが走ってきた。

「うおおおおおおっ!」

バカが、さっきまであんなに闘う気なかったのにもうこんなにやる気になってら。俺も負けれないからな。

「ー雷雲よ、我が刃となりて敵を貫けー」

すまないな、レプリカ、この闘い勝たせてもらう。

「ーサンダーブレード!」

俺が詠唱を終えて、そういうとレプリカの上から剣の形をした電撃がヤツをおそう。

「っ!ー粋護陣!」

粋護陣がレプリカをサンダーブレードを守る。

「バカが、ソイツは囮だ!」

俺がそう言って、ヤツに向かって走る。やっぱりアイツと俺は違う。俺なら術は 守る のではなく 避ける のに。

「すまないな、俺がわざわざ粋護陣を使ったのも囮だ!」

レプリカが言う。そしてー

「ー魔神拳!」

ヤツの右手から衝撃が放たれる。くそっ避けキレねえっ!

「ぐおっ!」

「ー閃光墜刃牙!」

連撃が俺を襲う。レプリカが距離をとって鋭招来を使った。

「ー全てを灰燼と化せーエクスプロード!」

レプリカが隙を見せている時に俺がエクスプロードを使った、爆炎が発生しレプリカを焼き払う。そうした後に雷神剣を使った。

「すまねえが、これでおしまいだ!レプリカ!」

俺の下には風のFOF(フィールドオブフォニムス)がある。そしてFOF変化を発生させる!

「駿足の剣閃ー翔破裂光ー」

閃 と言おうと思った。だがレプリカがー

「調子に乗んな!」

OVR(オーバーリミッツ)を使って俺を吹き飛ばした。倒れている俺に

「これで終わりだ、アッシュ!ー守護封ー」

陣 はやらせるかっ!レプリカができて俺が出来ないわけない。

「・・・そこまでだ!」

俺もOVRを使ってレプリカを吹っ飛ばした。ヤツは ぐわっ! と言って壁にあたった。

「さっきの言葉、そっくりそのまんまお返しだ糞レプリカ!」

俺は剣を天に向けて、周りに譜陣を発生させて

「雑魚が、牙の餌食になるがいい!」

そうして剣を地面に突き刺したあとに

「砕け散れー鮫牙鳴衝斬!」

剣を地面から抜き出した後、譜陣の中にたくさんの衝撃が走った。勝負ありだ。

 

「があああっ!!」

俺は・・・負けたのか・・・。仕方ないよな・・・元から此処に残るつもりだったんだ。

「ハアハア、流石だなアッシュ。やっぱ俺はレプリカで剣の能力もお前に劣っていたんだな・・・」

地面に仰向けになりながらそういった。さっきはあんなこと言っていたけど、本当は同じじゃ無いことは分かっていた。

「・・・俺が勝ったんだ。てめえの代わりにヴァンの野郎をぶっ飛ばす。宝珠をくれ」

ありがとう、アッシュ。俺はこれで楽になれる。イオンもこんな気持ちだったのかな、いやもっと綺麗な気持ちで逝ったんだろうな。俺は立ち上がって

「ほら、宝珠だ・・・それと扉・・・あけねえと」

ふらつきながらも俺は円の中心に行き、そこに第7音素を加えた。

「俺が言う言葉じゃないけど・・・ナタリアをたのむぞ・・・」

もうほとんど声が出ない。完全に扉が開いた。

「・・・ああ、ナタリアは俺が守り通して絶対に幸せにする。覚えていたら、てめえをこっから出す方法みつけてやる」

そんなことはいいんだ、師匠を、ヴァン師匠を倒してオールドラントをすくってくれ。アッシュは後ろを向くことなく前に走っていった。扉を超えてから俺は円から手を離した。

ガタン

扉は閉じられた。そして俺の右手が半分消えている・・・

「・・・俺は何の為に産まれてきたのだろう?どうして生きてきたのだろう?・・・」

俺はそう言って地面に寝た。そうして体が粒子にー第7音素となって大気中の一部となった・・・

 

(ッ!あの野郎!まさか・・・)

扉をでて2分後に突然ルークの気配が消えた。あの糞レプリカは完全同位体のレプリカだ。オリジナルの俺はアイツの気配を感じる事が出来る。それが消えた。

「・・・あの馬鹿、分かってやったわけじゃねえよな・・・」

俺はそう言って前に走っていった。後ろに戻ってはいけない。見てはいけない気がした。

「今は祈ることしかできねえ、情けないな・・・」

目頭が熱くなった。いや気のせいかもしれない。そんなことより早くヴァンのヤツのトコにいかねえと。・・・<ルーク>の為にも・・・    END

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